2016年5月19日木曜日

バレリーナの鎖骨の秘密

バレエダンサーは、当たり前のように鎖骨が美しい。
あまりにも普通なので、そこに重要なポイントがあるとはあらためて考えたことはなかった。

バレエの基礎やさまざまなテクニックにおいて、鎖骨を第一に考えてみたことは少ない。スポッティングの注意で、アゴを肩の上に(鎖骨の上に)乗せるようにというのを意識して、効果を感じることはあったけれど、いざターンをするときには、別のいろいろなことに意識がいっている。

肩まわりのことを考えていたときに、ふと「肩甲帯」とはどの部分だったかと思い調べてみたら、肩甲骨と鎖骨のユニットという定義だった。実は上腕骨や肋骨も入るのかと思っていた。肩甲骨と鎖骨のセットを意識すると、いままで鎖骨のことを十分に意識できていなかったことに気づく。

あらためて鎖骨を意識してみると、それはバレエのすべてのポジションや動きで重要なポイントだということはすぐにわかる。
鎖骨を常に正確に使うことができていないと、バレエにならない。バレエダンサーはそのことを自然にできるようになっている。バレリーナの美しい首から肩のラインは、鎖骨と肩甲骨の肩甲帯が理想的に配置された結果として生まれている。

En hautのポジションでは鎖骨が上がってしまうといわゆる肩が上がる。鎖骨が上がらないようにしていると、腕を上に伸ばす動きで腕はボディと切り離れて動く。

最近のレッスンで、鎖骨を意識している。鎖骨を左右に張って、腕もその先に長く保ってみると、腕の長さ、空間がいままでよりも大きくなる。いままで別の方法で意識していたのとは体感が違う。

Miwako先生のクラスのときに、クラスの バレリーナ達の鎖骨が常に正確にポジションされて、安定していることがよくわかった。それがバランスはもとより、ターンの動きでもとても重要なポイントだった。腕を使いながらも、肩の正確な動きがターンのスピードとキレとバランスにつながる。ArabesqueやAttitude、renverséなど、Épaulementを使う動きでは、肩と背中の美しいラインを表現している。

「肩を下げなさい」というバレエの注意は、実はとても深い意識で、その感覚を身につけるためには、それを全身の体感として覚えることと、それを使って表現するセンスが必要になる。

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