スポッティングの動きと、ターンの動きがつながっていることは、理屈では分かっているつもりでも、無意識の感覚として持っていないとスムーズなターンの動きはできない。
放送大学の「人体の構造と機能」の「運動器系の構成と運動のしくみ」の回で、《頸反射》を説明するイラストが、まさにバレエのターンの仕組みと同じだと思った。
ターンのきっかけとなり、そして、それを生み出すための力。
身体の姿勢を維持し、バランスを整えるために備わった動きが、バレエの科学、バレエの力学として使えるとなれば、それはターンの習得のための大きな可能性につながるといえるだろう。
頸反射を意識すると、手足の動きは頸反射を起こすための動きになり、頸反射に続くターンの動きは、力ではなく、最初から続く動きとして、全てつながっている。
2スポット、3スポット目も同じく頸反射を使うことができると、無駄な動きによる抵抗がない、シュルシュルシュルっとつながったターンの動きが生まれる。
En hautのPirouetteでも、同じように頸反射を使うことができる。
今までは、開く腕を意識して、後の腕は勢いをつける動きと意識していた。動きを正確に、タイミングよくまとめることで、正確なターンができると考えていた。でも、そんなに毎回腕を正確に使うことはできない。また、腕以外のパートも同時に連動して正確な動きをコーディネートする必要がある。Pirouette、Tours en l'airに対しては未だに難しい、苦手な意識を持っている。まだ自信を持てるレベルになっていない。
Masami先生のクラスで、実戦で試してみた結果は、期待通りで、ターンの新しいアプローチにつながる可能性を実感できた。
ピルエットだけでなく、Saut de basque やChainésでもうまく使えそうな感触を得た。
前の日のAyumi先生のクラスで意識した骨盤の安定と、この日のMasami先生のクラスでの頸反射の体験は、バレエの基本のレベルアップにとても重要な気づきになる気がする。
頸反射(姿勢維持反射)
体幹に対する頭部のねじれによって四肢の筋緊張が変化すること。
頸筋の筋紡錘からの信号が入力となる。
顔が向いた側の腕は伸展し、一方反対側は屈曲する。
上肢だけではなく下肢にも及ぶ。
頸反射と関連して、迷路反射という反射もある。
迷路反射、頸椎反射が協同して体を支える仕組み。
四つん這いで床が傾いたとき、
下側の手足は伸展し、上側の手足は屈曲する。
これによって体の安定が確保される。<迷路反射>
同時に頭部は水平位を保つように回転する。これによって視線が安定する。
ところが頭部が回転した結果、頭部は外観にたしてねじれてしまう。そこで頸反射が起こる。
下側の手足は伸展し、上側の手足は屈曲する。
迷路反射、頸椎反射は共同して体をささえる。
さらに「前庭動眼反射」
頭部回転と眼球回転の連動した動き。一点を見たまま首を左右に振ると、頭を動かした角度と同じだけ逆に眼球が動く。その動きは精密に調整されていて、前庭動眼反射が正確に働くように、小脳が動きをチューニングしている。
2016年7月12日火曜日
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