2011年7月21日木曜日

Les bras et le dos: バレエの神髄

ロシアのバレエダンサー達。舞台で見る男性のバレエダンサーの魅せるポイントは、上体の美しさだと思った。
特に上体が動かないと言うか、上体は垂直なままでダンサーが様々に舞台上を移動するのがとてもイリュージョン的で、舞台上のその世界に、バレエの幻想的な世界に引き込まれるのだと感じた。

Ruzimatov!!
映像では何度も何度も見ていたRuzimatov。Kirovのクラスの映像は、何度も見て研究し参考にしている、バレエの師匠のような存在。その舞台を初めて見ることができた。ルグリやギエムやマラーホフと同じように、全盛期を過ぎてから初めて舞台を見たけれど、かつての黄金時代の片鱗を見ることもできて、しかも熟成した演技や表現を見られたという感動をおぼえた。超一流のダンサーだけが持っている、衰えることのない若々しい生命のオーラを発していた。シャコンヌとボレロは、とても対象的な踊りだったけれど、その圧倒的な存在感と表現力は、舞台でなければ決してわからない迫力と、魂の踊りだった。カルメンの組曲は、映像では見えない表現力が
言葉を使わないで、音楽と踊りと演技でドラマを感動的に見せ

Archétype de ballerina
エレーナ・フィリピエワさんは、バレエを始めたころバレエの本で初めて見て、一際印象的なヴィジュアルで、その後の色々なバレリーナ・ダンサー達を知っていくうちの(Guillem、Lopatkina、Vishneva、Zakharova、Lucia Lacarra、Ferri、Letestu、Aurelie、Pollina、原型のような存在。まさか実際に演技と踊りとを見ることができるとは思っていなかった。

Bolshoi solist!!
岩田守さんは、NHKのドキュメントでしか見ていないのに、正確で大きな空間の踊りは想像していた通りで期待通りだった。ルルべのプレパレーションからToursでフィニッシュするところは、まさにポッチェリーノ!という感じで、うれしくなった。
そして、やはり年齢を感じさせない(ロシア人と一緒だと若く見える)踊りは、円熟の今見られてよかったと思った。シルフィードのジェームズは、Rei先生のヴァリエーションクラスで一度教えてもらって、踊って(演じて?)いて、マイムも教わったことがあったので、いろいろ蘇って感慨深かった。

H.R カオス!!
白河直子さんは、映像で見るよりラインがとても綺麗で、踊りはダイナミックに、動いていないときは体のラインとプロポーションで、力強さはもちろんだけれど、むしろ女性的な美しさに印象を強く感じた。

バレエはジャンプや回転だけじゃない。それなしでこれだけ圧倒され、引き込まれるのは、衰えという言葉とは無縁の、鍛えられた肉体と、それを限界以上に使って表現する踊りのセンスと魂が、人並外れて身についているからだろう。
ロシアのバレエは、計算しつくされた美しさ。さり気ない動きの中にも歴史と伝統の重みを感じる

Ruzimatovは踊りも演技も素晴らしかった。もし全盛期の海賊やドンキホーテを見たら相当度肝を抜かれたと思うけれど、肉体と円熟の表現力が備わっている今のRuzimatovの、今しか見られない最高の踊りを見ることができて嬉しかった。

テクニックをいくら練習してもたどり着くことができない、役を演じる力、表現する力を堪能できて、一流のダンサーの迫力に圧倒された。バレエの神髄は充分に味わうことができた。

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