背中は丸くなると力を失う。左右に広く張っているか、むしろ反ることでボディに力が蓄えられる。
横方向の反りは回転に、縦方向の反りはジャンプに使える。
胸やお腹を開いて背中が反ってしまうのは、縮んでいる状態で、反っているのとは違う。弓矢の弓のように元々張りのあるものがさらに引っ張られて強力になる感じ。
Pliéはバネ
ボディを引き上げて踊るとき、Pliéは上体の動きを助けるバネのように使われる。Pliéが床からの力を使ってボディを押し上げてくれるので、着地のときにはボディを縮めずにショックを吸収できて、その吸収した力をクッションに使って、ボディを保ったまま次の動きの助けになる。
BolshiのSwan Lakeでセミューン・チュージンの踊りは、長身でスレンダーな切れのある正確なジャンプや回転のテクニックで、とてみ安定感があった。ボリショイ管弦楽団の美メロディーからド迫力まで自由自在な演奏に包まれて、とても音楽的でノーブルで若々しいイメージが頭と目と心に焼き付いてた。
チュージンのToursやPirouetteがスピードとキレがあるのに安定していて安心感があったのは、背中がとてもしなやかで、背中の横方向のハリが(アーチ)が保たれていたからだと見ていて感じた。ワシーリエフのように筋肉のパワーは見えないけれど、回転の後半で軸がぶれそうになっても、背中のハリと脇のハリと、全身のハリが繋がって自分でポジションにまとめて、最高のフィニッシュに持っていく。当たり前のようにやって見せて、テクニックの難しさを感じさせないところが、テクニックや表現の素晴らしさを感じる以上に、役をそのものになっている演技に引き込まれている。
2012年2月10日金曜日
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