スヴトラーナ・ルンキナとイワン・ワシーリエフのスパルタクス。ワシーリエフの全幕は最初で最後になるかもしれないので見ておきたいと思った。アンナ・ニクーリナのフリーギアも見たかったけれど、ルンキナのフリーギアを見ながら、かつてヴェスメトロノワなどボリショイの名花達がこの役を演じて来たんだなあと思いながら、激しい感情表現のシーンもあったけれど、一言では「クールな美しさ」を感じた。マリーア・アラシュのエギナもアレクサンドル・ヴォルチコフのクラックスもよかった。
パリオペラ座のジゼルを見たときにも大きな感動があったけれど、ボリショイのスパルタクスは、ロシア人のダンサー達でなければ得られない力強さと美しさを感じることができた。バレリーナ達の容姿の美しさは、非の打ち所がなく、これが本物のロシアのバレエなんだと思える、期待通りのレベルの高さだった。スパルタクスの世界はエレガントな美しさや幻想的な世界ではないけれど、ダンサーが描き出すドラマは、ロシア文学の小説を読んだときのような感覚を思い出す。
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