2014年9月13日土曜日

Pas en tournant

バレエボーイズは回転が好きだ。見ていてもわかるし、話でもよく聞く。
バレエギャルズも、回転の得意な子はいつでもクルクル回っている。
できて、楽しいから、まさに楽しみながら回っている。

ターンの伴うPasは、センターのアンシェヌマンでも、バリエーションでもたくさん出てくる。
その場合は、ターンはテクニックとしての出来栄えははもとより、踊りの動きとして、スピードやタイミングが重要になる。ターンを踊りの一部として、他のステップと同じレベルでとらえていると、案外するっとできてしまうことが多い。たぶんそのときは無意識に、テクニックのポイントを実行することができているのだろう。音楽と踊りの動きの流れが、テクニックを助けていると思う。

踊りの中でのターンは、アンシェヌマン全体の動きのクオリティの意識の中で、En dehors、上体、頭の動き、腕の動き、脚のポジションなどと同じコンテクストで、実行されるべきだ。

先生の細かいポイントを注意は、その分だけ注意して直すことも必要だけれど、その注意を全体のクオリティの中で意識することで、効果が波及して一つのクオリティの高い動きになっているのだと思う。

ターンのきっかけとなる動きや、体の使い方、軸の感覚などは、体全体のダンサーレベルを高めることになると思う。ターンも、他のPasも、レベルの高い一つの基礎につながることで、できるようになるのだと思う。

e.g.
軸脚の上に立つための動き
軸脚の上に立つことがターンの最低条件であることは明白だけれど、軸脚の上に立つために、どんな動きをしているか、明確に意識しているかというと、そうでもない。軸脚の上に立つ動きを100%意識できていないのだから、ターンはそもそも100%の成功の可能性を失っている。
軸脚の上に立つためには、軸脚の上に重心を持って行く動きがあって、しかもそれがターンのプレパレーションとつながった動きになるのだから、少し複雑だ。
でも、分解して考えると、求められることはシンプル&明確だ。
たとえば、Pirouette en dedansは、5番ポジションからTenduして、その脚をPliéしながら足の上に重心を移動して、上体も重心に対してバランスできているところから、Pliéで床を押して「真上に」立ち上がるとき、後ろ足は床を蹴って軸脚に対して正確なポジションのPasséになる。上体も同時に引き上がり軸の上で高さとバランスを保ってターンしていく。
Tours en l'airでは、5番のPliéから真上にジャンプするときに、上体も深くかがむので、重心は若干前後に移動してしまうことがあるけれど(左右にぶれるのは論外)、重心の位置がはっきり意識できていれば、もっと正確なジャンプができるようになるだろう。お腹や、骨盤の安定を意識するとうまくいくこともあるのは、重心の意識と感覚が重要な証拠だと思う。
バランスが悪いときは、たとえば、片脚ずつでジャンプしてみて、重心の動きと、体の正確な動きができているかどうか、確認してみるのもいいだろう。
前後の方向の意識が大切なのは、重心の動きの方向を、前後左右の4方向でコントロールするのは難しいので、まずは左右の幅はぶれない前提で、前後の調整で真っ直ぐな動きを作り、動きの全体をコーディネートするということなのかもしれない。

Saut de basqueやAssamblée en tournantは、重心は踏み切る脚からBattementした脚の方に移動して、ポーズは上空でできあがるので、ターンのコントロールが複雑で難しい。分解して、正確な重心の動きをできるようにする必要がある。例えば、大きなBettement Jetéで踏み切って逆の脚で着地する動きで、その感覚を持ってているかどうかは重要だ。Allegroの一つとして、脚の動きに意識が集中しがちだけれど、Saut de basqueや他のターンのPasの要素として意識すると、むしろ脇や背中、そしてお腹や骨盤など、重心と軸に関わる動きができていることも重要だ。
まずは踏切のときに、重心を目指す高さに持って行くことと、その上で、その重心で真っ直ぐな軸を作ってターンする。胸から上は上に抜けて、頭は高いところでスポッティングをして、軸脚を下に突き刺す意識は不可欠だ。

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